Interview

SHOWAISM〜私のストーリー〜

大学での学びが今につながる
― 異文化理解を肌で感じて

人間文化学部 英語コミュニケーション学科
(現:国際学部英語コミュニケーション学科)
2016年卒業

留学制度が充実している大学に行きたいと、昭和女子大学へ

高校生のとき、進路を決めるにあたり“東京の女子大学”に行きたいと思いました。中でも、 “留学制度が充実している大学”“教員免許が取得できる大学”、 それぞれの希望がかなう、昭和女子大学の英語コミュニケーション学科を志望しました。 大学1年の後期から1年間、昭和ボストン校へ。中学、高校では英語が好きだったのですが、留学直後にファストフード店に行ったときに、早速話した英語の発音が悪かったのか、相手に通じず落ち込んでしまいました。しかし留学中、先生たちが熱心に発音を指導してくださったおかげで、カタカナ英語から抜け出せたと思います。留学中は大学のキャンパス内にある教室棟と学生寮の往復で、週末もショッピングに行く程度。リフレッシュもかねて体を動かそうと思い立ち、マラソンを始めました。すると、マラソンを指導してくださった先生が、「遠出をしよう」と連れ出してくださって。先生が地元のマラソングループの方を紹介してくださり、皆さんと一緒にボストン街中や、ボストン以外の土地を走る機会をいただきました。

実は昭和ボストン校への留学は1年半の予定だったのですが、最後の半年は昭和ボストン校ではなく認定留学校であるカナダのセント・メアリーズ大学に行きたいと思い、TOEFLや英語テストの勉強に力を入れました。無事に合格したのですが、セント・メアリーズ大学では教授や友人が話す英会話のスピードやスラングにとても苦労しました。ただ、現地校では英語が話せることは最低条件。むしろ、その英語を使って何を勉強するのかが大切です。そこに気づき、カナダでは社会学、とくに環境問題の授業を選択していました。

留学を終えてからは、文学的側面から、その物語が書かれた時代の社会背景を感じ取りたいという思いが出てきて、英米文学・文化を積極的に学びました。それまで教科書で読んでいた歴史や社会問題などの史実は、どこか他人事に感じ、苦手意識すらありましたが、文学を通して読み取った当時の社会背景は、とても身近に感じたんです。そこに楽しさを感じてからは、大学の図書館に通い、様々な社会学や歴史の本を読むようになりました。

教員職を経て、海外での仕事に

無事、中学校・高等学校教諭一種(英語)の免許状を取得し、一度は教職に就いたのですが、「20代のうちに海外で働く」という夢を実現したかった私は、海外で働くことを決意。必要な試験のために勉強をして、無事合格することができ、今は、私が求めていた「海外の国や人と関わる仕事」に就くことができています。

海外で仕事をしてみて思うことは、日本と比べて文化や風習が異なることばかり。これまで私が経験してきた日本や米国、カナダなどの国々との違いも多く、驚くことも多かったですね。実際に海外で働くという経験をしてみると、その国に住まないとわからないことが多いということを実感しました。

実感したことの一つとして、その国によって経済や生活、教育も異なる、ということ。こういうことを目の当たりにすると、まだまだ自分が無知で、これからも学び続けたい。また、その現実に対して私はどのように関わることができるのか―。考えるようになりました。

在学中のボランティア経験が、海外で働きたいという思いの原点

昭和女子大学在学中、先生から勧められて、国際交流事業やボランティアに参加することができました。大学では、通常の勉強以外にも、色々なチャンスを与えていただいたと思っています。これらのイベントに参加した際、自分の英語が通じたことがうれしく、自信につながったと感じています。「やっぱり海外と関わる仕事がしたい」と思ったのは、このときの充実感があったからだと思います。勉強以外でも学生が興味を持ったことについて、精力的に応援してくださる環境に身を置けたことはとてもいい経験でしたし、今の私の“軸”になっていることだと思います。

今後昭和女子大学で学ぶ皆さんには、先生方にたくさん相談してほしいです。そして、学生だからこそできる活動にたくさんチャレンジして、皆さん自身の“生きる糧”としてほしいと思っています。

A.H.さん

2016年 昭和女子大学 人間文化学部 英語コミュニケーション学科(現:国際学部 英語コミュニケーション学科)卒業

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