Interview

SHOWAISM〜私のストーリー〜

諦めず、挑戦することの大切さを学んだ
4年間

三菱電機株式会社
ビルシステム事業本部 ビルシステム海外事業部
伏見 百世さん

人間文化学部 英語コミュニケーション学科
(現:国際学部 英語コミュニケーション学科)
2016年卒業

自分を変えたいと朝型生活に。成績優秀者に選んでいただけました!

高校卒業後、希望していた大学を目指し1年浪人するも、結果的に第一志望の大学への入学は叶わず、幼少期から興味のあった英語に力を入れている、昭和女子大学英語コミュニケーション学科への入学を決断しました。しかしながら、入学直後は、描いていた大学生活の理想と現実の違いに戸惑い、オリエンテーション3日目にして休学届の提出を考えるほど落胆しておりました。そのとき、当時の私の複雑な心情を案じた先生から、「(休学は)もう一度よく考えて」と声を掛けていただき、将来の進路や自身が大学生活で成し遂げたいことを再考する機会を与えて頂きました。しばらく熟考し悩みぬいた結果、「またもう1年浪人をして希望大学に入学できたとしても、そこでどうしてもやりたいことがあるのだろうか…」という考えに至り、「置かれた環境で最善を尽くし、後悔しない大学生活を送る」ことを決心しました。

決意を固めてから初めに取り組んだことは、生活リズムの改善です。生活スタイルを夜型から朝型に変え、毎朝5:30に起床し、登校前に予習・復習をする生活リズムに変えることから始めました。また、大学生活を楽しむことをモットーに、授業だけでなく大学が用意してくださる多種多様なイベントにも積極的に参加したことで、多くの交友関係を構築し、人脈を広げることにも繋がりました。挫けそうなことも何度もありましたが、友人や先生方に支えられながら入学当初は想像もできなかったほど、私の大学生活は充実したものとなりました。目標を失い、入学直後に休学まで考えておりましたが、自分を変えるために始めたこの生活を続けた結果、4年連続で成績優秀者への選出・学費免除となったことは、自身にとって大きな驚きであったと共に、努力が報われることを実感した経験となりました。また何よりも、頑張っている姿を、周りの方も応援してくれたことが嬉しく、失っていた自信を取り戻すきっかけにもなりました。在学4年間、親身になってくださる先生方、職員の方々、優しい同級生、家族、恩師、友人に支えられながら、目標を持って大学生活を送ることができ、充実した大学生活を送れたことは、今も私の誇りであり財産となっております。

在学期間で印象的であったことは、英語コミュニケーション学科の必須である昭和ボストン校での留学生活です。留学期間は英語力の向上のみならず、将来の進路にも影響を与える経験となりました。留学期間で最も印象的であったことは、日本人同士で日本語を使って話をしていた私達に、現地校の先生が言った「あなたたちは何をしにここまで来たの?」という言葉でした。呆れた先生の言葉で我に返り、その後は友人とも極力英語を使ってコミュニケーションをとるようにしました。また、ボストン滞在中は多種多様なイベントがありましたが、英語コミュニケーション学科の増澤史子先生がアレンジしてくださった、ボストン美術館で絵の修復作業を行っている職人さんへのインタビューは、特に記憶に残っております。滞在は僅か半年でしたが、現地の英語に生で触れられただけでなく、現地で築いた多くの交友関係、異文化に触れられたことは私の人生の糧となっており、貴重な体験をする機会を与えて頂いた大学には非常に感謝しております。

帰国後は、努力して身につけた英語力を更に高めるため英語塾にも通い、結果として他大学の学生も参加する、人見カップ英語スピーチコンテストで優勝。リーダーズアカデミー*や、SSIP*(Showa Summer International Program:各国から昭和女子大学に来た学生が勉強や文化体験をするプログラム)での留学生のアテンドなどのイベントにも参加しました。また、在学中にはTOEICで940点を、社会人1年目では実用英語技能検定1級を取得することができました。

*リーダーズアカデミーとは

リーダーズアカデミーとは、昭和女子大学の坂東眞理子理事長・総長が主催する学科横断型のオナーズクラスです。グローバル社会を生きる女性に必要な見識・リーダーシップの育成を目的としています。

CHECK! 「水」を取り巻く課題をユニークな視点で見つめる ― リーダーズアカデミー
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*SSIP(SWU Summer International Program)とは

昭和女子大学の海外協定校等から留学生を受け入れ、日本文化を学び、昭和女子大学生と協働でワークショップをする3週間の多文化協働プログラムで、「ジャパン・スタディーズ」と「異文化ワークショップ」の2つの科目を通して日本の文化、社会についてさまざまな角度から学びます。
「ジャパン・スタディーズ」では日本の女性のリーダーシップや現代社会、伝統文化、食文化などを学び、企業訪問も行います。「異文化ワークショップ」では、テーマに沿って留学生と昭和女子大学の学生が協議・分析・議論・プレゼンテーションのプロジェクトに取り組みます。

CHECK! 海外協定校の学生来日プログラムを支えるインターンたち

キャリア支援センターからの連絡が就職のきっかけに

海外の大学院に通っていた兄の姿に影響を受け、海外の大学や大学院への憧れが強くなり、「進学か就職か」自分の中で決断ができておらず就職活動には消極的でした。海外の大学院への思いは強かった一方で、海外の大学院は、何かを極めたいという強い志や目標がなければ受験をすることさえも難しく、漠然とした気持ちだけでは厳しい世界だということを理解していました。自分が何を学びたいのかを模索していたところ、大学4年生の9月、キャリア支援センターの職員の方から何社か就職先を紹介したいと連絡をいただきました。何度か連絡をいただくうち、「三菱電機株式会社」は、グローバルに事業を展開する大手メーカーで、英語を活かすことができる仕事だと知りました。海外の大学への憧れはありましたが、大学生活で培った英語力を活かし社会に貢献することが自身の成長に繋がると考え、紹介いただいた三菱電機株式会社の事務職の採用試験に臨みました。進学を優先的に考えていたこともあり就職活動については同級生よりも出遅れていましたが、採用試験までの間、キャリア支援センターの職員の方々から、エントリーシートや面接についての丁寧にご指導をいただき、内定をいただくことができました。

昭和女子大学での学びが、社会人になってからの糧となります

職場の同期とフラワーアレンジメント教室の体験にて

入社以来4年間、ビルシステム事業本部 ビルシステム海外事業部の中東・欧州グループに所属しております。エレベーターやエスカレーター等の昇降機を海外に販売する部署で、グループの担当国は、中東・南アジア・中央アジア・アフリカ・欧州。日々の業務では、国内だけでなく、海外の販売会社や工場の方々ともコミュニケーションをとる必要があり、日常的に英語を使って仕事をしております。担当国が多く多種多様な文化・価値観を持つ方との仕事のため、日本人の価値観とのギャップを感じることも多いですが、尊敬のできる先輩方や優しい同期・後輩に囲まれ、日々新しいことに挑戦し、精力的に仕事に取り組める環境に感謝しております。 昭和女子大学に在学中は、「自分なりの意見を持つことが大切」「意見がないことは、むしろ恥ずかしいこと」と考え大学生活を送ることを心がけておりました。この考え方は今でも非常に役に立っており、仕事においても活かすことができていると思います。先輩に相談する際には、「どうしたらいいですか?」ではなく、「私としてはこう思いますが、この考えについてどう思いますか?」という聞き方をするようにしております。大学生活から続けている「常に自分の考えを持ち、失敗を恐れず挑戦すること」、また「目の前にある課題に一つずつ真摯に取り組むことが大きな成果につながる」ということを社会人生活でも実践しております。

学生の皆さんの中には、私のように、自分の希望とは異なる道を進み、将来への不安を抱えている方も多いと思います。しかしながら、自分の将来を諦め、投げやりな気持ちで大学生活を過ごすのは勿体ない。昭和女子大学には、どんな人であっても、挑戦し努力すれば自分が思う以上に成長できるチャンスが多く用意されています。授業やそれ以外のイベントも多くあるので、積極的にそれらに参加してみてください。きっと4年間の大学生活が充実したものとなり、皆さんが想像していなかったあなたに出会い、新たな道が拓けるはずです。

伏見 百世さん

(ふしみ・ももよ)

三菱電機株式会社 ビルシステム事業本部 ビルシステム海外事業部

2016年 昭和女子大学 人間文化学部 英語コミュニケーション学科
(現:国際学部 英語コミュニケーション学科)卒業

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