Interview

SHOWAISM〜私のストーリー〜

挑戦を楽しむ!
-毎日の新しい出会いと発見を大切に

ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 
Supply Chain Deliver Inbound Transportation HMD JP
辻 愛莉さん

人間文化学部 英語コミュニケーション学科
(現:国際学部英語コミュニケーション学科)
2017年卒業

昭和女子大学に入学して人生が一変しました

長崎県出身で、第一希望の進学先は九州内の国公立大学でした。しかし、試験で思うような結果が出ず、志望していた大学をあきらめることに。気持ちを切り替えて、だったら好きな外国語を極めよう、海外に携わる仕事したいという夢をかなえよう、と思い東京の大学への進学を決意しました。知人に昭和女子大学を薦められて調べたところ、昭和ボストン校への短期留学が必須で組み込まれている英語コミュニケーション学科に魅力を感じて受験しました。

大学1年生の後期から昭和ボストン校へ。昭和ボストン校での留学期間は1年半を選択し、さらに協定校で同じマサチューセッツ州にあるフレーミングハム州立大学に半年間の留学、現地の学生と一緒にライティングや社会学のクラスを受講しました。大学3年生後期に帰国し、Global Tourism & Hospitality Japan and the Worldをテーマとするゼミに所属。卒業論文は“Japanese Port Development: Becoming a Global Hub for Trade and Tourism”とし、英語漬けの日々を送りました。

ボストン滞在中に、できることは何でもやろうと決めていたので、英語の勉強のほかにも、ボストンマラソンに出場すべく、マイナス20度のなかでトレーニングをしたりもしていました。中学時代、陸上部で走っていたのですが、久しぶりの走り込み。校内でランニングをしていると、現地の先生が本格的なトレーニングを指導してくれるようになり、地元のレースに参加する機会もできました。結局、前年に発生したテロの影響でボストンマラソンには出場はできなかったのですが、いい思い出になりました。

また、現地ではインターンシップにも参加。週に数回、日本文化を教えるアートスタジオ「Kaji Aso Studio」で秘書として働きました。ここでは、学校で学んだビジネス英語を使うことができ、実践面を鍛えられたと思います。書道、茶道はもともと経験があったので、経験を活かして教室でのサポートもすることができました。ただ、着付けの経験はなかったため、アメリカ人の講師の方から教えてもらいできるようになりました(笑)…おもしろい話ですよね。

フレーミングハム州立大学留学中の友人と

昭和ボストン校での留学終了後に行ったフレーミングハム州立大学でも、貴重な体験をしました。周囲の現地学生に追いつくために、毎日図書室に通い、人の何倍も時間をかけて予習・復習したのは大変でしたが、そのおかげもあってか、誰よりも充実したキャンパスライフを過ごせました。特に、同室のアメリカ人とライフスタイルや性格が似ていたことが大きかったですね。

大学入学前は、英語の教員免許を取ることも考えていましたが、アメリカで学んだことをきっかけに、英語を“教える”ことよりも“使う”仕事がしたいという考えに変わりました。長崎に住む両親は、教員になってほしいと思っていたようだったので、何度も話をしましたね。最終的には、私のやりたいことを後押ししてくれた両親に、感謝しています。

昭和女子大学のサポート体制をフル活用しました!

入学した当初に期待していた以上に充実した大学生活を過ごせたと思っています。その一番の理由は、職員の皆さんのすばらしいサポート体制だと思います。職員の皆さんは家族のように接してくださって、壁を感じたことがないほど。履修カリキュラムの選択や就職支援などを相談すると親身になって協力してくださいました。 特に国際交流センターの皆さんのアドバイスで経験できたことがたくさんあります。たとえば昭和ボストン校への留学は、半年、1年、1年半と期間を選べるのですが、自分にどの期間が合っているのか、またその後、どんな経験を積むと自分の可能性が広がるのかなど、学生1人1人に寄り添ったカリキュラムを提案してくださったり、昭和ボストン校への1年半の留学後、さらに英語を磨きたいという相談をした私に、その年から始まった協定校 フレーミングハム州立大学での認定留学への挑戦を薦めてくださったりしたことも。また、帰国してすぐの夏休みに、SSIP*というハーバード大学のインターンシップ生と一緒に留学生のサポートをするプログラムに携わる機会をいただいて、留学生が受講するクラスのアレンジやイベント企画、日常生活の対応まで泊り込みでサポートする経験ができました。その後も、学校主催の外国人学生との交流イベントがあるたびに声をかけていただいていましたね。

在学中 お世話になった国際交流センター職員と

ただ、サポートしていただいたチャンスを生かすも殺すも自分次第だということも同時に感じていました。たとえば昭和ボストン校に1年半留学したとき。アメリカにいるとはいえ周りは昭和女子大学の同級生ばかりで、授業中以外はつい日本語を使ってしまいがちです。協定校への留学やインターンへのチャレンジへの指針となるTOEICの点数も、最初はなかなか結果がでませんでした。そこで仲間とも、“この時間は英語で話そう” と決めて、できる限り英語を使う時間を増やしたり、休日は地元のイベントやインターンに参加するなど、できるだけ現地の方と話をする機会を作り、自分で積極的に挑戦することも心がけていましたね。

*SSIP(SWU Summer International Program)とは

昭和女子大学の海外協定校等から留学生を受け入れ、日本文化を学び、昭和女子大学生と協働でワークショップをする3週間の多文化協働プログラムで、「ジャパン・スタディーズ」と「異文化ワークショップ」の2つの科目を通して日本の文化、社会についてさまざまな角度から学びます。
「ジャパン・スタディーズ」では日本の女性のリーダーシップや現代社会、伝統文化、食文化などを学び、企業訪問も行います。「異文化ワークショップ」では、テーマに沿って留学生と昭和女子大学の学生が協議・分析・議論・プレゼンテーションのプロジェクトに取り組みます。

CHECK! 海外協定校の学生来日プログラムを支えるインターンたち

多くの方の意見を取り入れながら就職活動。とても楽しかったです!

3年生の秋からは卒業論文と就職活動が中心の生活に。就職活動中はキャリア支援センターの皆さんにお世話になりました。特にインターンシップ先を選考している間は先輩方の情報収集、エントリーシートの添削、そして結果報告や相談などで、週1回ペースで顔を出していましたね。

就職活動を始めて、キャリア支援センターの皆さんのほか、インターンシップ先で出会った方々、大学OGなど、“社会人の先輩”と話をする機会が増ええていくと、自然と、“自分に合う仕事” と “人が見て私に合う仕事”は少し違うのかもしれない…と感じることが何度かありました。そんなとき、ジョンソン・エンド・ジョンソングループの医薬品部門であるヤンセンファーマ株式会社で働く昭和女子大学の先輩から「うちの会社、辻さんに合うと思う」と言われて、入社試験を受けてみたんです。

そのころ、希望業界を「国際輸送」「物流」「倉庫」に絞っていた私にとって、「外資系医療メーカー」の、しかも「営業部門」の入社試験を受けることは想定外のことでした。エントリーシートを出したときも、“先輩に薦められたから、採用試験の練習として受けてみよう”という気持ちが強かったんです。けれど、選考が進むにつれ、多くの先輩社員や一緒に働くことになるであろう同期と出会い、ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社に惹かれていきました。もともと志望していた「サプライチェーン(国際輸送)」の募集も始まったこともあり、最終的には、世界の誰かを助けられる「医療機器の輸出入」の仕事をしたいと思い、今の会社への就職を決めました。しっかり見極めたからこそ、入社してから現在も充実した社会人生活を送っています。

直近では、会社の薦めで「One Young World」という、年に一度開催される次世代リーダーのための世界ユースサミットに参加させていただきました。私はこのサミットに参加し、「世界規模で課題を捉えること」「何事も自分事として受け止めること」「できることからすぐに行動すること」の3つのポイントを世界中の同世代の仲間達から学びました。“Think Big Start Small” 今後もこの両極の視点を持って社会に貢献できる人材に成長していきたいと思っています。私にとって確実に大きなステップアップとなる成長の機会をいただけたことに心から感謝しています。

人生にはいろいろなことが起こります。それを受け入れて、どう楽しく、そしてプラスに転化させるのか。それは自分次第だと思います。私自身、大学受験に失敗したことから始まった昭和女子大学でのキャンパスライフでしたが、つねに充実していて楽しかった記憶ばかりよみがえってきます。大学生活に悔いはないと、胸を張って答えられます。

「挑戦を楽しむ!」この一言を後輩へ贈ります。今、目の前にあるチャンスは次いつ訪れるものが分かりません。挑戦せずに後に後悔するより、失敗してもいいからやってみる。必ずそこには新しい発見や学びそして出会いがあり、自分の成長にプラスの影響を与えてくれると考えています。そして最後に、自分の置かれている環境、当たり前だと思い込んでいる周囲のサポートに意識を向けてみてください。感謝の気持ちを持つことは自分なりの新たな一歩に繋がると信じています。

辻 愛莉さん

(つじ・あいり)

ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社
Supply Chain Deliver Inbound Transportation HMD JP

2017年 昭和女子大学 人間文化学部 英語コミュニケーション学科
(現:国際学部 英語コミュニケーション学科) 卒業

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